子どもの反抗期を正しく理解しよう

反抗期とは

子育てに関連して「反抗期」という言葉をよく聞く事があります。しかし反抗期について実はあまりよく知らないという方も少なくないでしょう。実際の所反抗期とはどんな事をいうのでしょうか。

子どもの反抗期を正しく理解しよう

簡単に言うと反抗期とは、「他者とのコミュニケーションを避けたり、乱暴な言葉を使ったり強情になったりする時期」のことです。この反抗期はとりわけ親に対して如実に現れることが一般的です。

例えば今まで素直にアドバイスを聞いていたのに、急に嫌な顔をするようになったり、よそよそしくなったり、「うるさい」と突っぱねるようになったりします。実は反抗期は幼児期にもありますが、これは第1次反抗期と呼ばれます。

しかしどちらかというと面倒なのはより自我が強くなる第2次反抗期でしょう。これは中学や高校生のころの子どもに見られます。反抗期を迎えた子どもとの付き合い方が分からないという親御さんも多く、疲れてしまう事もあります。

子どもが反抗期に入ったら

子供が反抗期を迎えたと感じるようになっても、すぐに怒らないことが大切です。中学生や高校生になって知識や知恵がついたといってもまだまだ精神的には未熟な段階です。そのため、逐一過剰な反応を示してもそれで物事が解決するわけではありません

あくまで話し合うことが大切です。「いい加減にしなさい!」「○○って言ったでしょ!」「親に従いなさい!」といったワードは直接的ですが、実はあまり効果がないものです。それよりもまず、特定の言動をした理由を聞くと良いでしょう。

「○○と言うのはどうして?」「どうして○○したの?」と冷静に尋ねます。その上で「○○だから今度は○○するといいかもね」 と、理由を言ってアドバイスしましょう。それによって子どもは親が自分の益を願っている事を感じ取ります。

ふつう子どもは親を悲しませたいと思っているわけではありません。親が冷静に対処することで行動を律しやすくなるものです。

接し方で注意すべき事

親が言ってしまいがちながら、NGな言葉や接し方があります。例えば決めつけた言い方や大げさな言い方です。「どうせ宿題やってないでしょ」「こっちの方が絶対良い」「いつもあなたは○○する」といった言い方は避けましょう。

事実を確認もせずに発言したり、自分の価値観を押し付けたり、子どものネガティブな行動が「いつも」行なわれている様な発言をすると、子どもは「信頼されていない」と感じてしまうことがあるため、極力避けるべきでしょう。