子どもと過ごせる時間は非常に短い
子供が生まれた時に、親はこれから長い時間我が子と一緒に時を過ごすことになると感じます。しかし実際の所親が子供と過ごせる時間というのはそれほど長くはありません。
NHK が行った特集によると、母親が自分の子供と生涯で一緒に過ごすことができる時間は約7年6ヶ月だけだそうです。父親に関してはそれよりも半分以上も短く、わずか約3年4ヶ月だけだそうです。
子供が大学に行くと考えた場合、実家から通うとして約22年間親は子供と一緒にいるイメージがあるかもしれません。しかし煮詰めてみるとわずか3年ちょっと~7年ちょっとしか一緒にいないのです。
これは意外な数字に思えるかもしれませんが事実です。もちろん家庭の状況によって異なりますが、このことを自覚することで、子供と一緒に過ごす時間についてもっと真剣に考える必要があることがわかってきます。
特に親は幼少期に子供と自分の時間を過ごしてあげることが必要です。
幼少期の親との時間が大切な理由
「三つ子の魂100まで」という表現をよく聞きますが、この言葉が示しているように幼少期に形成された人格はそのまま大人になっても存続することがあります。
実際心理学においては、ある人の人格や基本的な性格が形成されるのは2歳から3歳くらいまでといわれています。その期間に親とどのように関わるかによってその人の将来の一部がある程度決まるとも言えるでしょう。
幼児期の子供は情緒の発達が著しいと言われています。この時期に親の愛情を一身に受けることで穏やかな気持ちが育まれますが、もし愛情や安心感を得られないと不安な気持ちが育まれてしまいます。
結果的に神経症になりやすいという指摘もあります。仮に家庭がアルコール依存症や絶えない夫婦喧嘩などの問題にさらされていると、子どもはトラウマを持って大人になっても傷を癒せないでいるという傾向があります。
そのため、親は子どもと十分に楽しく愛情に満ちた時間を過ごす必要があるのです。
病気の子供とバランスよく過ごす
幼少期の子供と接する場合は、2つの極端な接し方を避ける必要があります。
まずは厳しすぎるしつけです。いつも叱ってばかりで厳しくしつけようとすると、子どもは自信を持てないまま親になってしまうでしょう。社会性を身につけたり、自信を持って行動することができなくなるリスクがあります。
逆に甘やかしすぎも良くありません。子供は親なしでは何の決定もできない状態になり、自立心がなくなります。
そのため親は家庭のルールを守ることを教えながらも、子どもがそのルールを守ったときには当たり前とみなさず、しっかり褒めてあげることが大切です。